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ツアーレポート

起業家視察ツアー 第5回

2014.02.27

2月27日(木)、第5回先輩起業家視察ツアー「震災後にオープンしたカフェから学ぶ」を開催しました。 カフェや食堂を開業した先輩達から起業に至った経緯や道のりを伺いました。

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◆石巻の魅力を発信する店

ツアーはまず、石巻市街地にある「日和キッチン」へ。 「よそ者目線で石巻の食文化を新たに開拓すること」がミッションです。 震災後、東京から石巻に通った人たちが、石巻に伝わる食やレシピを研究し、情報を発信・共有するプラットホームとしてお店を作ったとのこと。 手づくり感溢れる可愛らしい店内は、いるだけでウキウキした気分に。トレイに並んだおいしそうなおにぎりやお菓子に、買物の熱も入ります。

◆故郷の里を残す店

続いて石巻市街からバスで走ること数十分、蛤浜の「Cafeはまぐり堂」を訪ねました。 店主・亀山貴一さんは昨年の春まで水産高校の教師をしていました。 もともと9世帯だった地域が、震災の被害で今は2地域に。 消えゆく故郷を守るために、今やるしかない。 ボランティアで県外から来た人達が仲間になり、瓦礫の撤去から始めて、昨年3月11日にカフェを開業、亀山さんも教師を辞めるという大決断でした。 資金のやりくりや鹿による獣害に悩みながらも、みんなが来たくなる、ここにしかない楽しみがある場にしていきたいと考えています。

◆新しいつながりが生まれる店

最後は仙台に戻り「ごはん食堂m table.」の大きなテーブルをみんなで囲みました。 代表の平野真樹さんと高橋知里さん、高橋枝里さんが作った食堂です。 お店の顔となる木のテーブルは、初めて会う人同士が近すぎず、親しい人同士が遠すぎない広さをみんなで考えました。 居合わせたお客さん達が会話を交わし始めるのをキッチンから見ているのが楽しい、と店長の高橋枝里さん。 被災地の食材を使ったおいしいご飯を食べながら、「みんなのテーブル」で緩やかな交流が生まれています。